雨の中のレース、初の落車を経験してしまう

　今日の天気は雨。そして今日はエントリーして以前から楽しみにしていたとある自転車の大会の日。しかし朝から夜までずーっと雨予報の1日で、直前まで参加するかどうかを迷っていた。会場は千葉県の幕張海浜公園で、とりあえずは会場まで行って様子を見る事にした。到着するも雨は弱くなるどころがよりひどい状態で、路面もわるい。おまけに冬のような寒さもあって危険を冒してまでスタートする理由は無いと判断し、一時は棄権するつもりでいたのだが、雨の度に棄権していたのではこれからの大会に満足に参加できないだろうし、何より走りたい気持ちは抑えられなかった。今にして思うとこの判断が失敗だったか・・。

　今までの大会は幸いにしてすべて天気が良かったのだが、今回は恐らく終日雨。雨の日の大会なんて参加者はすごく減るのではと思っていたが、思いのほか参加者は多く気分は高まる。とはいえ雨なのだ・・、雨の大会なんてのは経験も無いし、試走しただけでもすでに自転車、ウェアは泥だらけ、こりゃ終わってからの清掃が大変そうだ・・。気温は一桁台だが冬ほどの寒さではない。しかし雨で体が冷えて低体温症になるのが怖かったためウィンドブレーカーを着込んだ。がこれが失敗で風でバタつくは、思ったより冷えもなく結果蒸れてしまったりと走りずらい事この上なかった。という事でスタートの時間が近づく。

　最初の周回が終わりいよいよ本格的にスタートする。ドライの時よりもスピードを落としてコーナーに入るが今にも滑りそうでほんと怖い・・。なるべく車体を寝かせないで走るようにした。そして雨の中での走り方を自分なりに模索しながら走っているまだまだ序盤にそれは起きた。

　結果、落車してしまったのだ。落車した瞬間は何が起きたのかまったくわからず、気が付くと路面に横たわっていた。状況としてはゆるい右コーナーに少し入ったぐらいの所で、私は前を走っていてその右後ろにいた方と接触して落車した。今となっては私のラインがズレたのか、後ろの人のラインが膨らんだのかよくわからないが、2台が絡まって落車となってしまった。落車したのは自分とあと1名、2名で済んだのでまだよかったのかもしれない。

　落車後にはっと我に返る。体はなんとなく右腕が痛む気がするが、とりあえず大きなケガはなさそう。後ろを見ると接触した方はまだ起き上がれていない。あきらかに私より状況は悪いと思われる。パッと見は足に擦過傷があり、腕にも痛みがありそう。会話できるぐらいまで落ち着き、こうなってしまった事をお互いに詫びる。

　次に自転車の状況だ、私の方はなんとなくは大丈夫そう、変速も問題無いしホイールのぶれも無い。ん、サイコンが無い！？どうやら衝撃でふっとんだようで少し先に転がっていた。拾ってマウントに付けようとしたがはまらない！？よく見るとマウントの一部が割れてしまっている。それ以外にもウィンドブレーカーは破れ、ハンドル、ペダルが削れてしまっていた。相手の方はリアディレーラーに損傷がありそうだった。救護車で移動するようだったので自分も付き添おうかと思ったが、「走れるなら走って、自分も後から走るから」といってくれたので継続して走る事にした。

　しかしサイコンは無い状態なので、あらゆる情報が無い中で走る事になる。スピードも時間も何もかもがわからない中走るのは想像以上につらい。おまけに徐々に腕の痛みが増してきた。しばらく我慢して走っていたが、その内背中も痛い事に気づく。この状態では集中力もモチベーションも上がらず、下手したらまた落車なんて事にもなりかねない。これ以上無理しても得られるものは無いので棄権する事にした。

↑帰り支度をしながらあらためて状況を確認する。腕、背中には擦過傷があり、腕の曲げ伸ばしをすると結構痛む。自転車の方はパーツが壊れたり削れたりはしたが、走行に支障は無さそうだ。ウェアはウィンドブレーカーは恐らくもう着れない感じで、その下に来ていた長袖のジャージにも傷があった。

　ヘルメットをよく見てみたら結構傷が出来ていたのに驚く。頭を打ったとは思っていなかったのだが、実はそうではなかったようだ。やっぱりヘルメットは大事だという事にあらためて気づかされた。自転車通勤時なんかはヘルメットをしない事が多いが、これからはしっかりヘルメットはしたいと思う。強い衝撃を受けたヘルメットはもう使わない方がよいだろうし買い替えかな、ヘルメットにウィンドブレーカーにサイコンのマウントか、結構な出費になりそうだ・・。

　という事で久々の大会はDNFという結果になってしまった。やはり雨の日の大会は何かと過酷だという事がわかった。何がいけなかったのか反省して懲りずにまた大会に臨む事にしよう。あとは相手の方の怪我が酷くなければいいのだが。